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果物を食べる楽しさと喜びを伝える!!うきはのファゼンダ(大農園)で果樹栽培!こだわりのジェラートを生み出すその原点とは?
ファゼンダかじわら合同会社
▼オーナー梶原さんが果物栽培を始めた理由とは?
のどかな緑景色が山すそに広がる、うきはの田園地帯。道路から山手に向かって少し進むと、緑の中に「ソルベッチ do うきは」と書かれた看板が目に飛び込んできます。
桃・すもも・ぶどう・栗・柿などの果樹を栽培する「ファゼンダかじわら」。このようないろいろな果物を育てる多品目栽培という栽培法は、少品目大量生産に比べて非効率。しかしコチラでは年間を通じて季節折々の果物の美味しさを届けたいという想いで、試行錯誤しながら果樹を大切に育てています。2014年には農園内にジェラート専門店の「ソルベッチ do うきは」もオープン。
にっこり笑顔が素敵なオーナーの梶原嘉将さんは、福岡市内出身。大学卒業後、東京でサラリーマンとして働いていましたが14年前に就農を決意し、うきはの地へと移り住みました。
「学生時代、農業の勉強をしてからブラジルで農業体験留学もしていたんです。元々生き物に携わる仕事に興味があり、私は生き物の中でも植物に関わる仕事に就きたいと思っていました。いったんは商社でサラリーマンをしていましたが、農業をやりたい!という夢を叶えるべく、思い切って脱サラをして果樹栽培に挑戦することにしました。」
脱サラ後は山梨県で5年間農業の修行をして、うきは市で果樹農園をスタート。
「できれば親や親族のいる福岡に住みたいという想いがあったことと、うきはでは年の近い人が多く就農していると町役場の担当者から聞いたことが決め手となり、うきはの地を選びました。最初は土地を借りて、柿とぶどう作りからスタート。それこそ始めたばかりの頃は、台風が来て果実が飛ばされたりして、収益は全く上がらなかったんですよ。農業は常に自然との闘いなんです。」
▼時代に合わせたジェラート販売も展開
それから試行錯誤を繰り返し畑を広げ、今の栽培法ができるまでに。さらにたくさんの人に自慢の美味しい果物を食べてもらえるよう、長年の構想を経てジェラート専門店をオープンしました。ジェラートにした理由は、現代人の食生活でした。
「今どき、皮をむいて果物を食べるという生活スタイルが見られなくなっていると思うんですよ。そこでどんな人でも、気軽に果物の美味しさを楽しんでもらえるように…という想いでジェラートを作りたいと考えました。ちなみになぜジェラートにしたのかと言うと、ブラジルでの実習経験がキッカケ。当時農作業をした後に、街中のレストランやカフェでアイスクリームを食べることが楽しみだったんですよ。その南国スタイルをここうきはでもやってみようと、8年もの構想を経て2014年4月にお店をオープンしました。」
どの果物がジェラートに向いているかを研究したり、店舗の事業計画を固めるなどして8年もの長い年月を費やしオープンした念願のジェラート店。店内のショーケースにはいちごやブルーベリーなどの旬の果物の他、うきは産のしょう油やうきはのお茶など地元の素材を使ったジェラートが16種ほどズラリ!
「当園でとれた果物や、うきは近郊の特産品をジェラートにしています。ここでしか食べられないジェラートを作ることで、他地域のお店との差別化を出せたら。そしてうきはに遊びに来ていただけるキッカケにもなれば幸いです。ジェラートの素材は旬の果物なので、冬の時期はパンケーキやワッフルなどのスイーツも出したいと考え中です。」
▼作業効率を上げるため、新しい知恵と力を求む!
果物栽培から最新のジェラート販売まで幅広く手がけ、順風満帆のように思いますが、近年は苦戦しがちな年が続いているとか。
「ここ2~3年は収穫率や売り上げが少し落ちこんでいるんです。そこで効率のよい植え方にしたり作業の合理化を検討するなど、経営変更のために新しい従業員を募集したいと思います。できれば農業の経験者が好ましいですが、未経験でも教わりながら働きたい!という意識の高い人であれば歓迎します。意欲だけでなく、農作業は体力を使うので健康で元気に働ける方が良いですね。仕事を覚えるのに2~3年はかかる業種ですので根気も必要。意欲的な人、自分で提案をしたり、吸収して自分のモノにできる人に来ていただきたいと思います。」
農業は農作物の世話をするだけ…と思っている方もいるかもしれませんが、人を動かすマネージメント能力も必要。「農業経営者」として、マネージャーや監督としての能力も問われる仕事なのだそう。
「ここで働くと、生産-加工-販売という農作物の流通プロセスを見ることができ、農業の経営について学ぶことができます。将来農業を始めたい!という研修生もよく来ていますよ。
一年の中で最も忙しくなるのは収穫が始まる初夏の時期。その時期は朝早くから夕方日が暮れるまで作業をすることもあります。逆に冬の間は余分な枝を落とすなど、比較的ゆったりした日々に。そのようにここでは四季の移ろいを肌で感じ、人らしい生活ができると思います。」
しかし農業は他の産業に比べて、まだまだ非効率になっていることが多いと梶原さんは懸念しています。そこで新しく来る方には、効率を良くするためのヒントが貰えたらと期待を抱いているようです。
「作業効率が上がるためのことを考えて欲しいですね。私たちが持っていない情報も共有してもらえれば。違う視点や良いところをどんどん取り入れて行ければ効率も上がるのではないかと思っています。ジェラート販売を始めたことも、売り上げが天候に左右されにくい商品だという経緯もあったから。そのような新しい発想も提案してもらえたら良いですね。これからはブルーベリーや栗などの農作物の種類も増やしたいと思っています。ジェラートも、道の駅などもっと販路を拡大していきたいです。」
▼うきはの活性化のための果物作り
「ファゼンダ」とは、ポルトガル後で「大農園」という意味。うきはの大農園として、これからも地域を盛り上げるべくいろいろな取り組みに挑戦し続けます。
「うきは市は周囲100キロ圏内に大分、長崎、北九州の一部があります。その中で暮らす人口はおよそ700万人。100キロ先からでも車で2時間圏内で来られる場所です。そんな地理的なメリットを活かして、多くの人にうきはに来てもらえるよう、もっと観光や経済発展に力を入れられたらと思います。そのためにも私たちは今の経営を見直す必要があると思っているんです。
私たちのコンセプトは、お客さまはもちろん、働く従業員も満足できること。働く場所がないから、雇用者がどんどん結局うきはから他所に出て行ってしまうと思うんです。雇用を産み出せるよう、がんばれば給与が増えるなどのやりがいやスキルアップができる場所にしたいと思っています。そしてお客様にはリピーターになっていただきたいですね。」
日々畑に出て作業をしたり、ジェラートの開発をしたりと忙しい日々を過ごす梶原さん。もし丸一日休みがあったら?という質問をすると
「知らない土地に行って、何も考えずにぼーっとしたいですね(笑)。でもいつも出かけても、他のジェラート屋さんを覗いてしまったり…結局仕事に絡めたことしかできないんです」と苦笑い。
果物を食べる楽しさと喜びを伝えるために、「ファゼンダかじわら」はこれからも挑戦を続けます。
- 会社名
- ファゼンダかじわら合同会社
- 募集期間
- ~5月27日(水)
- 採用人数
- 正社員:1名パート:2名
- 募集職種
- 果樹栽培の管理作業全般
- 雇用形態
- 正社員パート
- 勤務地
- 福岡県うきは市浮羽町山北1485
- 勤務時間
- 【正社員】7時30分~18時(※4月15日~10月14日)8時~17時(※10月15日~4月14日)※祝日出勤【パート】シフト制(応相談)※祝日出勤
- 給与
- 正社員:16万円パート:時給750円(前職考慮)
- 福利厚生
- 正社員のみ賞与有り(会社実績に応じて)交通費なし有給休暇有り(入社半年後10日)社会保険完備※パートは雇用保険
- 休日休暇
- 週1日(4月15日~10月14日)週2日(10月15日~4月14日)年末年始10日
- 仕事内容
- 果樹果物の栽培管理作業
- 応募資格
- 35歳未満 ※農の雇用事業適用により、1回受けた方はNG
- 選考プロセス
- STEP-1.本サイトへお申込み STEP-2.面接※正社員は2回の研修(時給727円の有給)
- 備考
この記事を書いた人
福岡県福岡市出身。
「九州じゃらん」やペット雑誌「犬吉猫吉」の編集者を経て、フリーライターとして活動中。